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2006年5月13日 (土)

むずかしい愛 / イタロ・カルヴィーノ

短編作家で読むのはこのカルヴィーノと筒井康隆氏ぐらいなのですが、カルヴィーノの小説はここ10年くらいまったく読んでなかったので本当に久しぶりに読みました。1作ごとに作風が変わると言われる作家ですが正直なところ、面白いと思うときと、なんだか面白さが良く分からないと思うときがあります。一番好きな小説は「冬の夜一人の旅人が」というもので、これは随分前に読みましたがそのうち再読しようと思いながらそのままになってます。

カルヴィーノを最初に読んだのは確かSFマガジンに連載されていた「レ・コスミコミケ」だったと思いますので、たぶん中学生のときだと思います。そのときは内容が良く分からなかったんですが、とにかく宇宙規模の大法螺話というようなものでした。後に早川書房の海外SFノヴェルズの1冊として纏められて、フィリップ・K・ディックの「パーマーエルドリッチの三つの聖痕」なんかと一緒に出たのを買って以来、ちょくちょく読むようになったという感じです。だからしばらくはSF作家だと思ってたんですね。

この人も亡くなって随分になりますが、死後随分たくさん本が出てます。そのあたりはあまりフォローしきれてなくて読んでないのですが、本人としては発表するつもりのなかったものまで出されているという状況のようで出来の方も賛否あるようですね。いずれにせよイタリアでは相当重要な作家なんだろうと思います。

この「むずかしい愛」はたまたま本屋で見かけて買ったんですが以前福武書店からハードカバーで出てたもののようです。知らんかった。

タイトルに「ある~の冒険」と付けられた小説を集めた短編集で、写真家、主婦、会社員といったどちらかといえば平凡な主人公の日常からちょっとだけ外れた”冒険”について書かれています。原作のタイトルが、すべて「ある~の冒険」となっているのか、翻訳者によって揃えられたものかはわかりません。

面白いものもあるし、そうでもないものもあるしというのが読後の感想です。もともと短編小説の”読み方”を心得てない読者なので「お前の理解力がないだけのことだ、バカタレ」と言われてもしょうがないんですけど。あ、一応言っておきますがカルヴィーノは長編小説も書いてます。短編も連作みたいな感じのものが多いですね。

とりあえず、もしはじめて読もう思われるなら「冬の夜ひとりの・・・」をお勧めしておきます。

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