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2006年10月21日 (土)

驚異 / ピンク・フロイド

「狂気」全曲のライブ映像という宣伝文句につられて買ってしまいました。ピンク・フロイドのDVDです。実はそれほどのファンでもなく、まともに聞いたアルバムはせいぜい「狂気」と「ウォール」ぐらいで、それ以外のアルバムも聞いてるはずなんですがあまり覚えてないという程度です。それでも「狂気」というのは特別なアルバムでよく聞きました。

ロジャーウォーターズが脱退した後のアルバムは全く聞いてないので今回はじめて聞く(見る?)ものも多かったのですが、それはそれで面白かったです。レーザー光線やら巨大スクリーンやら、豚は飛び出すわ、飛行機は飛んでくるわとまるでUSJのアトラクションのような派手なステージで、金かかってるなあという感じでした。

これだけのステージをやれるってことは今でも人気があるからなんでしょうね。フロイドはプログレの権化というイメージが強く、その昔「狂気」はハッパ吸いながら聞くとトリップするだのなんだのといった話をよく聞きましたが、今聞いてみるとフロイドの最も魅力的な要素はそのメロディセンスにあるのではないかという気がしました。どの曲も生ギター1本バックに歌っても十分聞ける、わかりやすい耳に残る美しいメロディを持っているように思えます。ギルモアがもうちょっといい男だったら女性ファンも増えるんだろうけど・・・・。

Pink

2006年10月14日 (土)

見えない都市 / イタロ・カルヴィーノ

この所、あまり本も読まず、新しいCDも買ってなかったので書くネタがなかったんですが、ようやくカルヴィーノを読み終わったので感想などを少し書きます。

随分前から読みたいと思いつつ、なんとなく読みそびれてた本です。

昔はタイトルに「マルコポーロの」というのがくっついてたのが文庫になって「見えない都市」だけになってました。古本屋でたまたま見つけたのでたぶん文庫化されてだいぶ経ってるんでしょうね。

マルコポーロの名がくっついていたのは、この小説がマルコポーロがフビライ汗にいろいろな都市の様子を語って聞かせるという体裁になっているからです。都市の描写が50編以上の短編(といってもひとつにつき2,3ページ)として描かれているのですが、その内容は荒唐無稽なものからどこかで聞いたような都市をカリカチュアしたようなものまでさまざまです。一種の短編集と言えますが、全体として統一されてるという意味では、この全編で1つの作品とも言えます。この辺がカルヴィーノらしいですね。

カルヴィーノという作家は、個人的にはどうも自分でも好きなのかどうなのかわからない妙な作家なのですが、その理由は読後に充実感がない感じがするためです。

普通、小説を読み終えると、達成感とか、感動とか、よかった~とか何か残るんですがカルヴィーノの場合、それがあまりないんです。じゃあ面白くないのかと言われると決してそんなことはなくて、面白さを感じてるんで、そこが妙なんですけど。たまねぎの皮をむいていったら、結局何にもなかったみたいな、だまされたような、空虚さが残るんですね。その虚無感を楽しむというか、煙に巻かれて喜ぶというか、そういう小説ですが、これがカルヴィーノの小説の中でも傑作のひとつであることは間違いないと思います。

Kokologb_1

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