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2007年9月27日 (木)

生物と無生物のあいだ / 福岡伸一

完全に文系人間のくせに、昔から理数系に対する強い憧れがあって、ちょくちょくそういう本を読んでました。だいたいは数式などの出てくる確率が低い生物関連、脳関連、神経関連といったあたりが多いです。このところ小説以外の本を読んでないことに気がついてちょっと手を出してみたのがこの本です。

新聞広告等で見かけてタイトルが興味深かったので覚えてたんですが、既にベストセラーとなってるようなので読んだ人も多いかもしれません。

生物とは何かというかなり大きなテーマに沿って、DNAにまつわる研究者達の興味深いエピソードなどが描かれています。とにかく、大変文章の巧い人なので、文系型の人でも理解しやすいと思います。難しい専門用語も使われてないので抵抗なく読めました。

生物を「動的な平衡状態」という言葉で表現しているんですが、時間軸に沿って変化していく分子の流れというようなものとして捕らえてます。生物を一個の固定したモノではなく常に動いていながらある形を維持しているひと繋がりの流れのようなものだというんですが、そのイメージが大変面白かったです。なんだかわかりにくいですが本書の方はうまく説明してくれてますのでご興味ある方はご一読を。

Kokologfukuoka

2007年9月16日 (日)

族長の秋 / ガルシア・マルケス

このところ、またマンガばかり読んでたので、読み終わるのにえらい時間が掛かってしまいました。マルケス全集の中の1冊で、「族長の秋」と6編の短編が収録されてます。全部一回読んでるはずなんですが、全く覚えてないのがほとんどでした。「エレンディラ」だけは映画でも見たりしたので覚えてましたが、いやはや自分の脳細胞にますます自信が無くなってきました。

「族長の秋」はちょっと変わった文体で書かれた小説で、10年以上前に読んだときは途中で投げ出したような気もします。物語の語り手が段落無しにどんどん変わってしまい、しかも明確に誰が語り手なのか明示されないことがほとんどなので、慣れないと読みづらいでしょう。

しかも語られるエピソードが時間的にあっちこっち前後したりしますから結構大変です。何回か章の切れ目がありますが、そのたびに主人公が死んでいる場面に戻り、そこからまた様々なエピソードが語られるというような構造になってます。

主人公は中南米らしきどこかの国の独裁者ですが、将軍とだけしか書かれず、名前も出てきません。独裁者であり、圧政者であり、最高権力者でありながらどんどん現実世界から遠ざけられ、恐ろしいほどの孤独に苛まれつづけます。それにもかかわらず100年以上政権を守り続けるという、それこそ「百年の孤独」以上に孤独な男の話です。

次から次へと繰り出されるエピソードはマルケスらしいスケールの大きな荒唐無稽さ、ユーモア、童話のごとき残酷さに溢れていて非常に魅力的です。

文体のせいもありますが、非常に濃縮された密度の高い小説という印象を受けました。相当緻密な計算がないと書けない小説ですね。

Kokologaki

2007年9月 2日 (日)

海神記 / 諸星大二郎

諸星大二郎さんの新刊です。

随分前に別の出版社から3巻まで出てました。例によって未完の作品です。

既に持ってるんで買おうかどうしようか迷いましたが、未収録のページがあるとかなんとかいう宣伝文句につられて買っちゃいました。あんまりたいした変更ではなかったですが2ページ程書き直されてました。

以前「西遊妖猿伝」が再版されたときは、一部大きくストーリー自体が変わってたところもありましたし、その上第2部が続けて刊行されたので買い直しもしょうがないかと思いましたが、今回は残念ながら続きが読めるわけではなさそうです。まあこの機会に読み直してみます。

最近また貸し本屋さんでマンガを借りて読むようになってます。今、望月峯太郎さんの「万祝」と一色まことさんの「ピアノの森」などを読んでます。望月さんは「お茶の間」というマンガが好きで気になってた人で、「万祝」も面白いです。海賊の話。一色さんのマンガは主人公達の下ブクレの泣き顔がすごくかわいくて良いですね。

Kokologkaijinki

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