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2008年3月 9日 (日)

Travels in the Scriptorium / Paul Auster

130ページほどの短い小説なのに読み終わるのにえらい時間が掛かってしまいました。去年のたぶん7月頃に買ったんですが、50ページほど読んだところで小休止したら内容を忘れ、また最初から読み直し。これを2回繰り返して最初の50ページだけ計3回読んでしまいました。途中他の小説を読んだりしてたせいもあって、なんと結局7ヶ月ぐらいかかって読んだ計算になります。まったくトホホな語学力です。

ポールオースターのたぶん一番新しい小説だと思うんですが、オースターらしい作品でした。

名前も自分が誰で、今いる場所がどこなのかもわからない主人公(結局名前はわからないままなので、ずっと"ブランク"という仮名で呼ばれてます)が、病院のような、収容所のような場所でなんらかの治療を受けているような状況がずっと続きます。監禁されてるのか、自由に出入りできるのか、周りの人間が味方なのか敵なのか、とにかく確定した要素がないのです。このあたりの危うい感じがオースターっぽいですね。

当然のように作中作として別のストーリーが主人公が読む報告書のようなものとして出てきて、二重構造を形作ってるんですが、オースターってこのパターンばっかりと言ってもいいぐらいこの形が好きですね。最後はどんどん幻想の世界へ入っていって泡のように消えるという感じでしょうか。

Kokologtravelspa_2

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