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2008年4月 6日 (日)

哀れなるものたち / アラスター・グレイ

少し前に、この作家の処女作で「ラナーク」というのが出版されていました。その時の宣伝文句にピンチョンの「重力の虹」やマルケスの「百年の孤独」と並ぶ傑作とかなんとか書いてあったので気になってたんですが、そのラナークという本、やたら分厚くてちょっとなあと思ってたら、この「哀れなるものたち」というのが手頃な感じで出たので読んでみました。

19世紀末のヨーロッパが舞台なんですが、天才外科医が若い女性の死体を蘇らせるというフランケンシュタインもの(という分野があるのかどうか知りませんが)です。こういうのをゴシックロマンっていうのかな。

ちょっと面白い構成になっていて、メインはこのよみがえった女性と結婚した夫の手記という体裁になっており、作者のアラスターグレイはたまたまその手記を入手して出版した編集者という立場になっています。詳細な架空の脚注までつけていてどこまでホントかわからない状態をうまく作ってます。

これ、ジョンバースも「山羊少年ジャイルス」で似たようなことやってましたね。

グレイの面白いところはもうひとつあって、この方はもともと画家でもあるようで、本の表紙の絵やいっぱい出てくる挿絵も自分で画いてます。なんか全部自前でやってるところがいいですね。

肝心のストーリーも面白かったですよ。誰か漫画にしてくれないかなあ。

でも、この作品に限っていえば、ピンチョンやマルケス的な感じは特に感じられませんでした。

Kokologgray

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