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2008年5月18日 (日)

白鯨 / メルヴィル

あの有名な白鯨です。色んな翻訳が出てますが、最近の古典新訳ブームに乗って岩波版を読みました。巷ではカラマーゾフの兄弟が人気だそうで、「カラキョウ」という略称まで出来てるらしいのですが、高校時代に既に挫折した経験のある僕は、それがトラウマとなってるせいか、どうしても読む気になれませんでした。というわけかどうかわかりませんが、とにかく何か古典的名作ってのを読みたいと思って白鯨を選んだわけです。

しかし、これ相当ケッタイな小説でした。

読む前のイメージとしては「片足をモービーデイックに食いちぎられ、復讐に燃えるエイハブ船長と白鯨の戦いを描く海洋ロマン」って感じだったのですが、実際にモービーディックが登場するのは約130章、1200ページを越えるこの小説のラスト3章分、せいぜい100ページのみでした。それまでは当時の捕鯨船とはどんなものかとか、鯨に関する博物学的な解説で、特に鯨については、生物学、分類学、宗教、図像学、解剖学、歴史、文学などありとあらゆる側面から徹底的に描かれてます。

ストーリーはかなりつぎはぎ、ほころびが見られるように思いました。

で、最後の3章で僕の持ってたイメージに近い話となるんですけど、これがまた実にあっさり白鯨の勝ちとなるわけです。

結局印象残ったのはこの白鯨の圧倒的な強さ、破壊力でした。

かなり神話的な枠組みで描かれた物語で、最初から乗り越えられるわけのない白鯨という絶対的な力に対して敵うわけのない戦いを挑む人間といった構図でしょうか?

いずれにしても、やはり現代作家の作品の方が僕には向いてるようですね。少々疲れました。

そうだ、忘れてましたが小説の中にスターバックという人物が登場します。スターバックコーヒーの名前はこの人物からとったそうです。でも小説のどこを見てもこの人とコーヒーにまつわるエピソードはありません。不思議です。Kokologmdick

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コメント

こんにちは。トラバさせていただきました。
実際、「白鯨」は小説というより
クジラ百科のような感じですねw

ryotaroさん、コメントありがとうございます。
先日本屋さんで雑誌を立ち読みしてたら「海外文学ベスト100」みたいな記事が出てたんですが、そこでは「白鯨」が4位にランキングされてました。ちなみに1位は「百年の孤独」。松岡正剛さんのブログでも随分評価が高かったです。

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題名を入力する時「吐くゲイ」と変換されましたが、気を取り直してw 青年イシュメールはクジラの大和煮が食べたくなり(嘘) 海に憧れて捕鯨船に乗り込みます。 その船長エイハブは、かつて片足を鯨に食いちぎられ義足でした。 その鯨こそ伝説のモービー・ディック。白いマッ... [続きを読む]

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