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2008年5月24日 (土)

この世の王国 / アレッホ・カルペンティエール

キューバの作家カルペンティエールの小説です。20年ほど前に買ってそのまま眠ってたのを引っ張り出してきて読みました。全く内容を覚えてなかったので、たぶん当時読んでないと思います。ラテンアメリカ文学ブームに乗って読もうとしたけどあまり面白さを感じなかったのかもしれません。

カルペンティエールはマジックリアリズムの創始者と言われてる人で、マルケスなどの作家よりひと世代前の人のようです。

革命やクーデターによりころころと政治体制の変わる国をひとりの黒人奴隷の目線で描いた小説ですが、そこに革命指導者が鳥や馬や蜂などに変身するなど超現実的な事柄が織り込まれていきます。マルケスと共通しますね。半世紀ぐらいに渡ると思われる話なんですが、小説自体は150ページほどの短いもので神話的イメージの小説です。

もう1篇、ある日突然クーデターにより軍事政権化に入った母国から、貧乏国の大使館に亡命する政府高官の話が収録されており、こちらの方は軽妙なタッチでかかれててなかなか面白かったです。

南米の作家はお国事情のせいか政治に絡むひとが多いのですが、カルペンティエールもカストロ政権下で要職についていたそうです。ペルーのリョサがフジモリ氏と大統領選を争ったのも有名ですね。

カルペンティエールの未読本が家にもう一冊ありまして「バロック協奏曲」というのがそれなんですが、これもそのうち読もうと思ってます。国書刊行会から出てる大作「春の祭典」にもチャレンジしたい気もしてるんですが、あの分厚さに少々怖気づいてます。

Kokologac

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