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2008年9月27日 (土)

氷 / アンナ・カヴァン

新聞でこの小説の広告を見たとき、アンナカヴァンって誰だっけ?聞き覚えがあるけど・・・と思い、翻訳者の名前を見て、ようやく以前サンリオ文庫で出てた作家だと思い出しました。

といっても読んだことがあるわけではなく、なんとなく印象に残ってたというだけですけど。

それでつい書店で見つけたときに買ってしまいました。

カヴァンはこの「氷」という作品を最後に亡くなってしまったようで、ヘロインによる自殺か事故が原因とのことです。

少々変わった作品ですが、非常に想像力豊かなイメージで書かれた小説です。異常気象により世界がどんどん氷河期に向かって死滅していく中で、ある少女を求めて軍事政権国家の争う世界をさまよう男というなんだかよくわからないような設定なんですが、そもそもの設定自体が非常にぼんやりとした幻想のようなものである上、主人公の意識が幻覚の中に入り込んでしまったりするもんで、どこまでが現実でどこからが幻覚なのかわからなくなるような浮遊感があります。いずれにせよ、氷によって覆われていく世界からは初めから逃れようがなく、いくら少女を獲得しようともがいたところで、敗北は避けられないことが決まってしまっているという、なんとも救いのない小説でした。

こう書いてしまうと読みづらい小説と思われるかもしれませんが、そんなことはなく、特に小難しい概念や言葉もないですし、ストーリーにも起伏があり面白く読めました。

他の小説も復刊されるのかなあ・・・。

Kokologice

2008年9月18日 (木)

ニコライ・ゴーゴリ / V.ナボコフ

ナボコフがニコライ・ゴーゴリについて書いた本です。

実のところゴーゴリについてはほとんど何の知識もなく、作品も読んだことがありません。

知らない作家についての批評なんか読んで面白いのかと思うでしょうが、これが面白かったんですねえ。

ゴーゴリについてはこの本に書かれてる内容以外のことは何も知らないわけですから、その批評が的確なものかどうか、一般的にみてどのように受けとられるべき内容なのかといった判断は当然できません。

じゃあどのように楽しんだかというと、これをナボコフが書いた小説だと思って読んだんですね。

架空の作家の文芸批評という形をとったフィクションとして読めば、実にナボコフらしい作品として十分楽しめます。実際そんなような小説も書いていますしね。

スタニスワフ・レムなんかも架空の書評集みたいな短編集を書いてますし。

絶版状態の作品が多いナボコフですが、この本は平凡社ライブラリーの1冊として、ちょっと大きめの書店では大抵おいてあるようですので簡単に手に入ります。

Kokologvngogol

2008年9月15日 (月)

コレラの時代の愛(映画)

今日観てきました。映画化されてることすら知りませんでした。

新潮社がマルケス全集の目玉として出版した小説の映画化ですが、なかなかよかったですよ。近頃俳優の名前などにも疎くなってしまって、誰だか知らないんですが主役の男優も女優も大変魅力的でよかったし、映像も大変美しく、漏れ聞いたところではマルケスの母国コロンビアで撮られた映画のようです。

大筋原作の流れに沿ったストーリーとなっており、ひとりの男が一目惚れした令嬢を50数年間追い求めるというような内容なんですが、見てない人もいるだろうからあまり詳しくは書きません。

小説は大変長いんですが、うまくまとめたなあという感じです。少々中だるみするのではないかと予測して観に行ったんですが、最後まで飽きることなく楽しめました。

でも正直あまり若向けじゃあないですね。

小説のほうは終わり方がすごく好きなんですが、映画の方ではそこのところが一ひねり分はしょられていて、それだけが不満です。その分ちょっとキレが悪い感じがしましたね。

でも全体としては二重丸です。

今日は映画の割引デイだったようで、結構大勢の方が観にきてましたよ。年齢層高めでしたが。

マルケスの小説は結構映画化、舞台化などされてますが、そのうち超有名作の「「百年の孤独」も映画化されたりするのかな。(僕が知らないだけで既に映画化されてるかもしれないけど。)

2008年9月 7日 (日)

ビデオテープ

古いビデオテープをいい加減に捨てろとの命令を受け、週末毎にぼちぼち片付けようと思ってます。しかし結構数があるからなあ。内容はテレビから録画したコンサートや映画、ドキュメンタリーなどいろいろですが、とりあえず音楽物からと思って今日は「ライブ・アンダー・ザ・スカイ’92」と書いてあるテープをHDDレコーダーに落としてみました。

この年のライブアンダーザスカイに誰が出演してたのかモチロン覚えてなかったんですが、観てみたらこれがなかなか豪華メンバーでした。パットメセニーグループとV.S.O.Pが目玉という感じでしたが、出てきたドラマーだけでもトニーウイリアムス、オマーハキム、ビリーコブハム、ポールワーティコなど見ごたえがありました。ギターではパット以外にもラリーコリエルなんかも出てましたね。

ライブアンダーザスカイは他にも87年、88年の分も録画が残ってましてこれも誰が出てたか覚えてないので楽しみです。録画したからには何回か見てるはずなんだけど覚えてないもんだなあ。

ちょっとボケがはじまってるのかも・・・

2008年9月 6日 (土)

Big Blue Ball

ピーターガブリエルの「UP」が出て早何年たったのか忘れましたが、なかなか新譜は出ませんね。

これはPGのリアルワールドスタジオに、世界中からいろいろなミュージシャンを集めて行ったセッションを元にした作品集ということのようです。セッションは10数年の間に何回か行われたようで有名、無名の様々なミュージシャンが参加してます。

ピーター自身も3曲ぐらいでヴォーカルをとっています。その他キーボードで参加したり、もちろんプロジェクト全体に深く関わっているようです。

アルバムは当然ですがかなりエスニックな内容です。様々な民族音楽と西洋音楽を混ぜ合わせた無国籍音楽という感じでしょうか。

ただ全体的にかなりエレクトリックなリズムパートが強く出てることと、西洋的なコード進行に則った曲が多く、せっかくのエスニック色が薄らいでいるように思えました。もうちょっと民族音楽らしい、プリミティブなエネルギーみたいなものが出ても良かったんじゃないかという気がします。

でも考えてみたらこれだけ情報網が世界中に張り巡らされた状況の中では、むしろこの音が今のワールドミュージックということなのかもしれません。

それにしてもそろそろ新譜を出してくれないかなあ。

Kokologbbball

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