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2008年12月23日 (火)

宇宙飛行士ピルクス物語(上・下) / スタニスワフ・レム

国書刊行会から出てるレムの選集の次巻が中々でないと思ってたら、早川書房から初文庫化ということでこのピルクスの連作が出ました。ピルクスはレムの最後の長編小説(だったかな?)「大失敗」にも冒頭部分に登場してくるキャラクターです。

短編から中篇ぐらいの連作ですが、大体ちょっとミステリー的な面白さのあるSF小説という感じでしょうか。レムの長編小説の場合もやはり不可解な出来事に対して様々Kokologpirxie な仮説を並べていくというようなスタイルが多いのですが、大抵答えが出ないことが多く、そのあたりがレムの面白さなんですが、この短編に限って言えば、基本的にはちゃんと解決されます。悪く言えばアイデアSFと言えなくもないと思います。でも、レムの良さはやはり科学的描写力とでも言えばいいのか、とにかく他の惑星など未知の情景の描写力、想像力と言う点にあるのではないかと思います。視覚的イメージの文章化力はすごいと思いますね。科学的に正しいかどうかはよくわかりませんが、自分の持ちうる知識を総動員してひとつのイメージを作り上げることに関しては抜きん出ていると思います。

宇宙船のコンピューターからパンチされた記録紙が打ち出されるなんて場面もあって

なかなか時代を感じさせますが、これは御愛嬌といったところ。

久々にSFらしいSFを読みました。

・・・ついでながら僕は「ピルクス」を長いこと「ピクルス」だと思い込んでいました。ははは。

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