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2009年1月10日 (土)

白川 静  漢字の世界観 / 松岡正剛

白川静さんは漢字研究で有名な方で、以前から気になっていた人です。白川先生については最初、酒見賢一さんの「陋巷に在り」という小説で知りました。各巻の巻頭に1文字づつ、この白川先生の字典からの引用が掲げられていたんですが、それが大変面白くて、よほどその字典を買おうかと思ったものでした。結局字典なんか買っても本棚に並べるだけで終わっちゃうだろうと思いやめてたんですが、白川静という名前だけはずっと引っかかっていました。

その後書店などで結構著作なども見かけてたんですが、何せ予備知識がないためどこから手をつけていいのやらわからずそのままにしてたところへこの本が出版され、著者も松岡正剛という興味深い方だったので読んでみることにしました。

思ってたとおり中々面白かったです。漢字は中国において紀元前数千年前から現在に至るまでずっと生き残ってきためずらしい文字なんですが、そのためにその形の中に遠い太古の文化、生活、宗教観などを記憶として留めているという非常に重要な機能を持っているというのが基本的な考え方です。漢字ひとつひとつを例にとりながらそのあたりの意味を紐解いてくれるというのが白川静さんの本ということになりそうです。古代世界では生活の中に呪術的な行為や宗教儀式などが現実として溶け込んでいて、漢字を書きつけるということ自体が呪術的な行為として考えられていたそうで、そういった漢字の機能を呪能という言葉で説明しています。

酒見賢一さんの「陋巷に在り」を読んだ時、これは諸星大二郎の世界だと思ったんですが、どうもむしろこの白川先生の影響が強かったようですね。

白川静さんの著作は字典3部作以外に多数出版されており人気も高いようです。僕のような門外漢で白川先生に興味をもたれた方には、導入としてこの本は最適なのではないかと思います。

僕もこれからぼちぼち著作を読んでいこうと思ってます。

Kokologshirakawa

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 以前、白川 静氏の「漢字―生い立ちとその背景」は読んだことがありました。また、松岡正剛氏の本も数冊読んでいます。 本書は松岡正剛氏による「白川学」の入門書です。 白川氏が自身の学究生活のすべてを賭け... [続きを読む]

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