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2009年9月 3日 (木)

進化しすぎた脳 / 池谷 裕二

脳科学の本はやたらと出てますが、やはりテーマが面白いからでしょうか。

10年以上前になるかと思いますが、一時期脳に関する研究が随分注目された時期があって、やたらと出版物が増えたことがありました。以前は外に現れる現象からしか脳の働きが推察できなかったのが、次第に分子レベルで仕組みがわかるようになってきて、その成果が急速に現れてきた時期だったんだと思います。

なぜ脳科学が面白いかと言うと色々理由はあるかと思いますが、「自分とは何か」という根源的な問いにひょっとして答えてくれるんじゃないかというような期待感が一番大きいんじゃないかと思います。ほとんど哲学の領域ですけどね。

あと、出てくる事例がものすごく興味深いということもいえるかも知れません。テレビでもよくサヴァン症候群の方の特異な才能のことや、事故による脳損傷の結果現れる、奇妙な症例なんかが紹介されていますが、そういったことについて、一部ではありますが、かなりその仕組みが解き明かされつつあるようです。

さてこの本ですが、かなり深い内容をこれだけ読みやすく書いた本は少ないんじゃないかと思います。僕のような100%文系の人間でも理解できる言葉で書かれています。中高生を前にした講義という形式で書かれているので話し言葉だけを使って、しかも表層を撫ぜるだけに留まらない、非常によく出来た本だと思いました。

色々な話題がありましたが個人的には視覚に関して書かれた部分が特に面白かったです。脳科学は、色々な視点から人それぞれに興味を持てるんじゃないかと思います。倫理的な問題も多く含んでますしね、。作者の池谷先生は他にも多数著書があるようなので、また他の本も読んでみたいですね。Kokologbrain

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