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2009年9月24日 (木)

若い芸術家の肖像 / ジェイムズ・ジョイス

「ダブリナーズ」に続いてジョイスの長編小説を読んでみました。

ユリシーズに挑戦する根性が決まらず、とりあえず短いこの「芸術家の肖像」にしよっというわけです。正直を言えば、自分にはこの小説を読むための様々な知識がかなり欠けてるなあという感じ。ダブリナーズを読んだときもそうだったけどアイルランドの歴史、キリスト教、神話、などの準拠枠がないとどうもしっくり来ない感じだ。西欧の文学を読むのにはキリスト教の知識は不可欠などと昔よく聞いた覚えがあるけど、そのとおりですね。最近の作家だとあまり感じないんだけどなあ。

でも面白い部分もありました。特に主人公の成長に合わせて文体がどんどん変わっていく技法は実に現代的。しかも一人称じゃなくて三人称でそれをやるあたりが面白い。

ダニエルキイスの「アルジャーノン」では主人公の書く日記(報告書)が主人公の知能が向上するにつれてどんどん文章がまともになっていくという手法が使われてたけど、それとはちょっと違うかな。

キリスト教司祭による説教のシーンやら主人公が友人に延々と語る芸術論などもなかなか興味深かったです。芸術論は難解でしたけど。

僕は新潮文庫で読んだのですが、岩波からも別の訳で出てるみたいですね。

この小説の主人公はユリシーズにも出てくるみたいで、どうもそちらの方でもまだ芸術家としては成功していないみたいですね。

Kokologjoyceartist

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