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2009年12月 6日 (日)

ロシア文学講義 / ウラジーミル・ナボコフ

ここ数年一番興味を持っている作家、ナボコフによるロシア文学講義。絶版なので図書館で見つけてきました。他にヨーロッパ文学、ドンキホーテについてのものも出てるはずですが見つかりませんでした。僕はロシアの小説で読んだことがあるのはドストエフスキーの罪と罰だけという貧弱な知識しかなく、この講義に出てくる有名作家の小説も全く読んでません。

前にナボコフのニコライゴーゴリを読んだときと同じく単にナボコフの文章が読みたかったという理由のみで読みました。

内容はナボコフがアメリカ移住後、実際にいくつかの大学で行った講義のノートで、ゴーゴリ、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフ、ゴーリキーが取り上げられています。コーネル大学でこの講義を、あのピンチョンも学生として聴講してるらしいです。

面白かったのはドストエフスキーの評価が非常に低いこと。ほとんどなにか恨みでもあるのかというぐらいめちゃくちゃ書いてます。

トルストイやチェーホフ、ゴーゴリに対する評価とえらい違いです。

僕としては罪と罰は中学生の頃に珍しく読んだ有名文学作品で、意外と面白かったという覚えがあるのでちょっとショックでした。ナボコフは細部へのこだわりを非常に重視する作家なので、ドストエフスキーの作品は雑に見えるようです。ドストエフスキーはほとんど校正もせず、締め切りに追われて口述したものをそのまま出版社に渡してたというような話も聞きますから少々大目に見てあげても良いのではと思いますけどね。

対照的にトルストイのアンナカレーニナについては非常に詳細な検討をしており、小説を読むということはこれぐらい作品をバラバラにして、ひとつひとつの細かな部品を顕微鏡で眺めるがごとく詳細な検討を行い、骨をにしゃぶりつくように味わいつくすことを言うのかと感心させられました。どうも自分で英訳する計画があったようです。

アンナカレーニナはちょうど新訳も出てるし読んでみようかとも思いましたが、基本的に恋愛話で、且つ非常に長い小説なので迷ってます。Kokologvnrussian

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