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2010年1月11日 (月)

真夜中に海がやってきた / スティーブ・エリクソン

久しぶりにエリクソンの小説を読んでみました。新刊が出たので読もうかと思ったら、この小説の登場人物が再登場してるようなので先に読むことにしました。

エリクソンらしく現実に幻影が混在したような世界で物語が語られていきます。今回特に面白いのは視点が数珠繋ぎにどんどん別の人物に移動していくことでしょう。それぞれの人物のエピソードはどこかで重なっていたり、関連していたりします。最初の方で出てきたエピソードが100ページも進んだ頃に別の人物の物語で出てきたりするので、記憶力が不自由な僕には少々辛い部分もありました。途中何度か「あれ?この話どこででてきたんだっけ?」とか「この鍵は誰から手に入れたんだっけ?」などと思って、前のページを何回かめくりなおしました。

物語そのものはかなり殺伐としたもので、何らかの傷を背負いながら生きてる人たちばかりが出てきます。エリクソンの小説は大都市を舞台としたラテンアメリカ文学といった感じで日常の中に平気でありえないことが入り込みます。そのあたりの文章化された視覚的イメージがこの作家の一番面白いところかと思います。でもマルケスのようなユーモアや土の匂いみたいなものはあまり感じられず、もっと硬質でコンクリートの匂いって感じでしょうか?

さて新刊(タイトルなんだったけ?)楽しみです。書店でちらりとみたら変な活字の組み方がされてたりして読みにくそうでしたが。

Kokologerikson

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