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2010年4月29日 (木)

私を離さないで / カズオ イシグロ

カズオイシグロという作家についてはこれまで1作も読んでません。「日の名残り」の映画をテレビで観た際、いったいなにが面白いのかわからず、はてな?という感じであまり印象がよくなかったです。原作は読んでませんので判断しようがありませんが、かなり評判になってたように思うのでたぶん面白いのでしょう。そういうギャップがあったのでかえって興味が沸いたような感じです。

「私を離さないで」は現在ある種の介護人のような仕事をしている主人公が、自分の育った寄宿学校のような施設での思い出や成長の過程、友人達とのエピソードなどを語る形式で書かれています。一見普通の学園生活を語っているように見えながら、その端々に普通ではない異常な何かの影がちらりちらりと見え隠れしている、ただそれがなんなのか読者にははっきりしない、そんな状況で物語が進んでいきます。淡々とした中に暗い影を少しづつ見せるその描き方が非常にうまく、先へ先へと興味を惹きつけられました。中盤当たりでただひとつの単語をさらりと差し込むことでネタをばらされますが、そのさりげなさは見事です。

僕としてはこれはSFだなあと感じました。ちょうど「アルジャーノン」のような感じの。

そういう小説を書く人だとは思ってなかったので少々驚きました。

2010年4月24日 (土)

エンジョイ・ラビット

今日は奥様と一緒に新大阪までうさぎのイベントに行ってまいりました。
あんこさんのことで大変お世話になった奥さんのお友達何人かとお会いしましたが、御礼もちゃんと言えずだめだなあ僕、・・・などと思っておりました。皆さんすみません。
で奥さんの狙っていた試供品その他を大方ゲットしたあとお役ごめんとなったので時間つぶしに駅の本屋さんをぶらぶら。ピンチョンの「競売ナンバー49の叫び」ちくま文庫版が出てたのでぺらぺらめくってみると訳者の志村正雄先生のあとがきがありました。サンリオ文庫で最初に出した版では出版社が倒産したため全く原稿料がもらえなかったというひどい話や、あの詳細な解注は本編が短いためのページ稼ぎだったなどという信じられないような話が書いてありました。
読んでるうちに結局ほしくなってしまい、その本をもって店内をもう少しうろうろしてたら、なんと今度はナボコフの「賜物」が出てるのを発見してしまったではありませんか!6月刊行と思い込んでたのでびっくりしました。これはもう買うしかないと思い、さて先ほど手にしたピンチョンをどうするか非常に迷った結果、両方買うにはビンボすぎると涙のちょちょぎれる決断をして、競売ナンバーの方は再び本棚に戻されました。・・・あいかわらずせこい生活を送っております。

2010年4月10日 (土)

新潮5月号-ピンチョンニュース

新聞広告にピンチョン特集とあったので買って見ました。

新作「インヒアレント・ヴァイス」を含む7長編の冒頭部分が掲載されてます。後は対談など。

そしていよいよピンチョン全小説の刊行が始まるようです。6月から開始との広告がありました。第1回配本は柴田元幸さん翻訳による「メイソン&ディクソン」! う、うれしい。その次が9月に「逆光」とつづき、最新作の「インヒアレント・ヴァイス」も刊行されるとのこと。

やっぱり本当だったんだなあ・・・・・・(嗚呼感動)

ところでちくま文庫で「競売ナンバー49の叫び」が出てるんだけどちょっと欲しい気がしてます。でもかんがえてみたら筑摩のハードカバー版は既に持ってるし、サンリオ文庫版も持ってる上、新潮の全集にも当然入るし、これは新訳だから当然買うに違いない。・・・やっぱやめとこう、これじゃまるでコレクターだ。

ついでながら6月には確かナボコフの「賜物」も刊行されるはず。金ないし。

2010年4月 4日 (日)

LIVE AT JAZZ STANDARD / WOLFGANG MUTHSPIEL & MICK GOODRICK

ムースピールの新譜が出てました。

しかも今回はグッドリックとのギターデュオ。ということで迷わず買い。ちょっと前にラルフタウナーらとのギタリスト3人によるアルバムを出していましたが、相手がグッドリックということでより先鋭的な音になるだろうとは予測できましたが、そのとおりでした。この二人はたしか師弟関係にあったと思います。パットメセニーとかマイクスターンなんかもこの人の授業を受けてたんじゃなかったかな。

 だいたいグッドリックってプレーヤーとして以上に教育者として有名なんじゃないでしょうか。僕も「THE ADVANCING GUITARIST」っていう有名な教則本を十数年前に買ってます。買っただけであんまり練習してないですけどね。120ページ程度の薄い本ですが、でもこれ一冊で一生分以上の練習材料が確保できる内容です。最近(?)またヴォイスリーディングに関する本を出したようで、教本マニアとしては手に入れたかったんですが、どうも版元で品切れ状態のようです。

さてCDの内容ですが全編クリアトーンのギター2本による演奏で、スタンダードを中心に演奏してます。2本のギターが織物のように絡み合って非常にスリリングな演奏を展開してます。しかし、これギター弾く人以外が聞いてどう思うんだろうってちょっと疑問を持ちました。MATERIAL RECORDSのサイトで「ステラ・バイ・スターライト」の演奏が聴けますので、興味ある方は聞いてみてはいかがでしょうか。これが気に入ればアルバムの方も気に入ると思いますよ。ついでながらライブとなっていますが、観客の拍手なんかは全く入っていません。Kokologwolfgoodrick

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