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2010年12月30日 (木)

アメリカの歴史 4 / サムエル・モリソン

気がついたら年の瀬、今年もあと1日を残すところとなってしまいました。筒井康隆さんのショートショートに時間がどんどん早くなって最後は滝となって落ちていくっていうような話がありましたが、まさにそんな感覚があります。

サムエル・モリソンという方がどういう方なのか全く知りませんが10年ほど前に何を思って買ったのか、家にこのアメリカの歴史全5巻中2~4巻だけがありまして、このたび10年の年月を経て読むことにしました。1~3巻までは一応読んだはずだったのと、ピンチョンの「逆光」の時代設定がこの4巻(1865~1933年)あたりだったので4巻から読むことになったわけです。1巻は誰かに貸したまま行方不明、5巻は確か買わずじまいだったため、2~4巻しかないという中途半端なことになってます。しかし何を思って10年前の自分がアメリカの歴史を読もうと思ったのかは不明です。
さて読んでみたらこれがなかなか面白くて、結構分厚い本ですが楽しく読めました。ずいぶん前に1~3巻は読んでるはずなんですが、あまり印象がないのはなんででしょうね。
まずモリソンの軽妙で少々皮肉なユーモアを加えた実にアメリカらしい語り口がいいです。特にこの4巻はモリソンさん自身が若い頃実際に生きた時代を描いているせいもあってか、特に文化的な記述が面白かったです。
政治、経済、文化スポーツと多方面にわたってかなり詳細に書かれているんですが、厭きさせません。
代々の大統領に対する著者の評価も興味深いです。
南北戦争終結後から第1次大戦を経て大恐慌時代までがカバーされていますが、暗いアメリカ、悩めるアメリカ、バブリーで陽気なアメリカと、アメリカという国のさまざまな顔が現れてきてホント面白いです。
しかし一人でこれだけの量と質のものを書くというのはものすごいことですね。たぶん大変高名な方なのでしょう。
Usa


2010年12月11日 (土)

メイスン&ディクスン / トマス・ピンチョン

さて、いよいよ刊行が始まった(って6月末からですが)ピンチョン全集の第一弾。

ようやく読み終わりました。7月末からだから4か月以上かかってしまった。このところ時間が纏まって取れなかったせいもありますが、なにせ長い小説なので・・・。

植民地時代のアメリカでメリーランドとペンシルヴァニアの境界線を引くという仕事を引き受けたメイスンとディクスンの2人が東から西へと旅する間に奇妙な人々、奇想天外な事件や話に遭遇していくというストーリー。彼らの旅に同行していた牧師が居候してる親せき宅で甥や姪にその旅の話を物語るというスタイルで書かれていますが、この牧師の話の信ぴょう性、現実性がかなり怪しい。はっきり言ってほら話に近い。にもかかわらず、大まかな話は史実にちゃんと基づいているという実にピンチョンらしい世界が描かれています。

ただ、僕は独立前のアメリカの状況、歴史、宗教などにまったく無知なので、正直、背景がわからず理解できないところがかなりあり、少々消化不良な感じです。今はただ、物語に出てきたさまざまなイメージが頭の中で渦巻いているような状態。

これから読む方はできればちょっと下調べしておいたほうがいいかもしれません。

ピンチョン作品のような小説はいったいどれだけ読み込んだら読み終えたことになるのか・・・というようなことをどなたかが朝日新聞の書評欄に書いておられましたが、そういう意味では僕も全く読み終えてない感じですね。再読したいんですが、すでに「逆光」も買ってしまってるし、その他にも未読本がかなりあるのでだいぶ先になりそうです。

Tpmason

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