最近のトラックバック

« アメリカの歴史 4 / サムエル・モリソン | トップページ | スローラーナー / トマス・ピンチョン »

2011年1月 1日 (土)

エクスタシーの湖 / スティーブ・エリクソン

明けましておめでとうございます。
新年一発目に読む小説としては少々暗めですが1年ぶりのエリクソンです。
「真夜中に海がやってくる」を読んだのがちょうど去年の1月。そもそもこの「エクスタシーの湖」を読むために同じ主人公による「真夜中に~」を読んだんですが、結局それから1年もたったので、前作の内容をすっかり忘れちゃったという間の抜けた話です。
ロサンジェルスの真ん中に突如巨大な湖が出現し、どんどん街を飲み込んでいくという非常にエリクソンらしいイメージから始まるんですが、湖から子供を守るため、湖の中心に向かって主人公が沈んでいく間にパラレルワールドのように色々な物語が語られるという感じでしょうか。いつものように非常に独特な幻想世界が夢の中の論理のように進行していきます。
途中アメリカがおそらく内戦状態であるらしい設定が出てきますが、このあたり少しアンナ・カヴァンの「氷」を思い出したりしました。

この小説の大きな特徴はなんといっても、凝りに凝った活字のレイアウトでしょう。クリスティンが湖を降下していく間、ずっと他の話と平行して1行だけクリスティンの意識を描写する行が独立して延々と続きます。ほぼ最後まで。
他にもいろんな組み方がされており、この校正は大変だったろうなと思います。
基本的に母と子の物語で、個人的にはどちらかというと感情移入しにくいテーマなんですが、エリクソンの描く世界を単純に楽しみました。

« アメリカの歴史 4 / サムエル・モリソン | トップページ | スローラーナー / トマス・ピンチョン »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/19066/38302252

この記事へのトラックバック一覧です: エクスタシーの湖 / スティーブ・エリクソン:

« アメリカの歴史 4 / サムエル・モリソン | トップページ | スローラーナー / トマス・ピンチョン »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ