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2011年2月 6日 (日)

スローラーナー / トマス・ピンチョン

ピンチョン全集第3弾、「スローラーナー」を読みました。「逆光」のヴォリュームに恐れをなして先にこっちに手を付けました。

以前筑摩書房から出てた志村正雄さん訳版は読んでますので再読ということになるんですが、実のところ前に読んだときは面白さが良くわからずじまいでした。もともと短編は苦手なのでそのせいもあると思いますけど。以前読んだ時よりわずかながら僕の読解力が向上したということなのでしょうか、今回はずいぶん面白く読めました。ピンチョンは謙遜してスローラーナーなんてタイトルを付けてますが、僕の方は本当にスローなので若干20代の作家の作品を理解するのにそれだけの年月が必要だったということですね。なさけない限りです。それに佐藤さんの翻訳によって、それぞれの作品のカラーがはっきりして読みやすくなったと感じました。特に「アンダーザーローズ」については詳細な注のおかげで、ずいぶん理解しやすくなりました。あと「スモールレイン」は読んでて吉田秋生さんの絵が浮かんでくるような感じでしたね。僕だけかもしれないですけど。

佐藤さんの翻訳では「ヴァインランド」をすでに読んでますが、このときはイタリア語なまりでしゃべる登場人物のセリフが大阪弁に訳されていて、非常に違和感がありました。

大阪弁そのものは非常に正確な発音で書かれてたんですけど、関西人としては大阪弁をしゃべるイタリア系アメリカ人というのがどうもしっくりこなかったです。今回はそういうことはありませんでしたし、訳文自体も大変読みやすくわかりやすいと感じました。

「重力の虹」の新訳が楽しみです。Pynchonsl

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