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2011年4月29日 (金)

パーティング・ショット / スティーブ・カーン

久々のカーンの新譜。メンバーもほとんどアイウィットネスそのままです。
カーンらしい浮遊感あふれるギターにラテン系のリズムということでなかなか軽快な音になってます。
アンソニージャクソンのベースにデニス・チェンバースのドラムというかなり攻撃的なリズム隊にラテンパーカッションが絡むというまさにカーン・サウンド。
ワンパターンといえばワンパターンなんですが、このところのスティーブ・カーンのアルバムの中では一番明るい感じがしました。
ギターの音を聞いてる限りですが、単音部分もピックを使わずに指で弾いてるような気がします。
ミックグッドリックなんかもそうですが、指弾きのひとはけっこういますね。ジェフベックなんかもそうだし、古いところではダイアーストレイツのマーク・ノップラーなんかもそうですよね。和声的な方向に興味が行くとどうしてもそうなるのかもしれないですね。
ムースピールの新譜が出てるようなんですが、今回はドラムレスのトリオのようです。聞きたいけどカーンを買ったのでお金がないなあ・・・
Partingshot


2011年4月19日 (火)

メメント

録画しておいた「メメント」という映画を観ました。記憶が数分しか保てない男が妻を殺した男に復讐をするため、その男を探すという話。記憶が保てないというところがミソで、そのため時系列を逆転、あるいは入れ替えたり、同じ場面を何度も繰り返したりという編集がなされていて非常に混乱した状況を作り上げています。ちょっと以前観た「21g」という映画を思い出しました。

主人公は記憶が保てないという設定なので同じ人物に何回会ってもそれが誰かわからないため、写真と自分が書いたメモで判断することになります。また重要と思われることを自身の体に入れ墨として残すというようにして犯人に繋がるヒントをなんとか得ようします。

新しい記憶の保存ができないという症例は実際にあるようで、以前何度かTVで見たことがあります。それを利用して、自分の周りの人間が誰一人信用できない、自分自身の判断すら信用できないという一種の極限状態をうまく作り上げていると思いました。ちょっとフィリップ・K・ディックの小説のような不安感溢れる映画です。結末はなんともすっきりしないものなんですけど、このあたりは観る人によって感じ方が別れるところだと思います。

最後のエンドロールでどこかで聞いたような歌が流れてきて、あれ?と思ったらデヴィッドボウイでした。

2011年4月10日 (日)

物質的恍惚 / ル・クレジオ

昔、難解で良くわからなかったアラン・ロブ=グリエを最近ひっぱり出してきて読んでみたら、なかなか面白かったので、同じ感じでクレジオも読めるかと思ったけど甘かった・・・。

これは小説ではなくエセーということになってますが、クレジオの場合、あまり関係ないですね。ものすごい言葉の奔流に、どこに向かっているのかもわからぬまま、もみくちゃにされてるような感じでした。そもそもタイトルの意味もよくわからないんだからどうしようもないですね。非常に些末で具体的な話から壮大な抽象へと、ものすごい振幅で振り回されるなかで、ふと腑に落ちる部分があったり、共感が遠ざかったり・・・。自分と他人、自分と世界というものの垣根がどんどん取り払われてどんどん拡散し、融合していくようなイメージなんですけど、僕には少々詩的かつ哲学的過ぎるようです。

昔読んだ「大洪水」を再読しようかと思って実家から持ってきてるんだけど、なかなか読む暇がなくてそのままになってます。ピンチョン全集もどんどん出るしちょっと先になりそうです。

ピンチョンの「逆光」を漸く数ページ読み始めました。なんか宮崎監督のアニメみたいな出だし。どんな展開になるのか楽しみです。

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