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2011年10月23日 (日)

パロマー / イタロ・カルヴィーノ

カルヴィーノの最後の作品。例によって連作短編です。これ、単行本で刊行されたときに読んでるんですが、あまり印象に残っていませんでした。

今回久しぶりに実家から持ってきて読んだら、なかなか面白かったです。

カルヴィーノの文章はかなり理屈っぽくてかつシニカルな感じなんですが、この作品でももちろんそういったカルヴィーノっぽさが出ています。ただ、なんとなく少し落ち着いた、達観したような静謐な感じが全体に流れているように思われました。これが最後の作品であることと関係があるかもしれませんし、全体に「見る」とか「視線」ということに関わるテーマがあるからかもしれません。

いわゆる物語性を楽しむ作品ではなく、もう少し抽象的な思索を楽しむというような楽しみ方が必要な小説です。他のカルヴィーノの作品もそんな感じなんで、マルケスやピンチョンを読む楽しみとはちょっと違う感じですね。

Palomer

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