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2012年9月17日 (月)

飢餓同盟 / 安部公房

全集の4巻のメインである飢餓同盟を読みました。もう10年以上前からちびちび読んでる全集ですが、まだ4巻の半分くらいまでしか読めていません。遅読にもほどがあるって感じですね。
当然ながらこの小説、随分前に読んでるはずですが例によってほぼ記憶にありませんでした。なんでかなあ。
でも考えてみたら他人顔や燃えつきた地図、砂の女その他もろもろについても、内容を話してみろといわれても話せるほど覚えてない。なんとなさけない脳みそであることか。
昔温泉街として繁栄していたが地震で温泉が止まり衰退してしまった村が舞台。一部有力者により、あらゆる権力を牛耳られた村で何らかの形で割を食っているものたちが結成した飢餓同盟という組織が革命を起こすことを夢想しているというような設定。革命といってもその方法論がなんだかいじましいぐらい消極的かつ活動にしたところでなにをしてるのかよくわからない感じ。そんななかで止まった温泉を復活させて電力会社をつくり、一気に権力奪取する計画が進められる・・・。同盟の首謀者には尾てい骨にしっぽらしき痕跡があったり、人間地下資源探査機のような人物など奇妙に戯画化された人物が多数登場し、独特の世界が展開されていきます。
今回読んで感じたのは、全体に非常に演劇的な感じがしたということと、書かれた時代背景を反映してかなり政治色が強いという点です。この政治的なあたりがよく理解できなかったため、むかし読んだときの印象が薄いのかな?
安部公房さんは戯曲も多数書いておられますし、自身で劇団も主催してましたからもともと演劇志向は強いのでしょうけど今回とくにそんな感じがしました。台詞回しのせいか、人物のかなり極端に戯画化された描き方か、筋立てのせいか?
この全集、書かれた順の編集になっているので順番に読めば作家の変化がわかって面白いかと思って順番に読むつもりでいたのですが、これだけ時間をおいて読んでたんじゃ、あんまり意味ないですね。反省。

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