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2013年2月11日 (月)

鳥はいまどこを飛ぶか / 山野浩一

山野浩一さんは僕にとってちょっと特別な作家です。今回読んだ「鳥は・・・」と「殺人者の空」という2冊の短編集を読むまでは短編を1作読んだだけ、それも40年も前のことです。「メシメリ街道」という作品でしたが、これを1973年2月号のSFマガジンで読んだ時の印象が非常に強く残っていて、作者の名前だけはずっと心に残っていました。その後山野さんが出されていたNW-SFという雑誌も何冊か買ったはずで、バラードの「コンクリートアイランド」が連載されていたのを覚えてます。しかしどういうわけか、ハヤカワJA文庫で出てた「X電車でいこう」も知っていたにもかかわらず山野浩一という作家の作品は読むことなく今日に至っておりました。

たまたま短編集が出てるのについ最近気づき、早速読んだわけです。昔読んだ「メシメリ街道」が今読んだらどんな印象かということが一番の関心事でした。
覚えていたのは、とにかくメシメリ街道という大きな道路を主人公が横断したいのにどうやっても渡る事が出来ないという不条理な話だということだけ。今回読んでみてほぼ当時の印象と同じ感触でしたし、読んでいるうちに少しづつ思い出したディテールもありました。後半けっこう話がアクティブになるのですが、そのあたりはすっかり忘れてましたけど。
なぜこの小説がそんなに印象深かったのかというと、恐らくこれが僕が読んだはじめての不条理劇だったせいではないかと思います。まだ安部公房も、おそらくカフカも読んでなかったと思うのでその衝撃が大きかったんだろうと想像してます。これのおかげでその後の読書傾向にかなり大きな影響があったんじゃないかな。良いか悪いかわからんけれど。
山野浩一さんは現在はもう書いていないようですが、長編小説が1つあるんですね。絶版中のようですが、できれば出してほしいなあ。
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