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2013年3月31日 (日)

ナボコフの文学講義(上)

ナボコフはロリータで脚光を浴びるまで、アメリカの大学で文学講義を行なっていましたが、これはそのうちのヨーロッパ作家についての講義内容を集めたもの。上巻ではジェイン・オースティン、ディケンズ、フロベールが取り上げられています。もともとは1冊で出てたのを分冊で文庫化したものなので、本来上下巻読み終えてから感想を書くべきなんだろうけど。下巻に今後読もうと思ってるユリシーズが取り上げられているため、できれば原本を読んでからナボコフの解説を読むつもりにしています。いつになるかわからないので結局先に読んじゃうかもしれないけど。

以前ロシア文学講義を読んでいるのですが、形式的には同じような感じでした。
非常に緻密に小説の構造(構造主義分析ということではないです)を検討していくナボコフの講義は非常に面白く、僕のように原本を知らない無知でも十分楽しめます。
これ読んでると当然原本を読みたくなるんですが、ディケンズは長いし、他は基本的に恋愛小説だしなあ・・・・。そういえばロシア文学講義でナボコフ絶賛のアンナ・カレーニナの映画が公開されるようですね。
ボヴァリー夫人も読んでみたいんだけど、その調子で読んでるとどんどん積読状態がひどくなるから困ります。
最近こういう作家による文学案内みたいなものがよく文庫で出てますね。エーコとかカルヴィーノとか(ってこの2例だけなんだけど)。こちらも読みたいけど、ほんとに今たまってる本をどうにかしないとね。
ところでこの前書いたピンチョンの新作、ほんとに出るみたいですね。9.11がらみの内容?

2013年3月 9日 (土)

without a net / ウエイン・ショーター

ショーターの最新ライブ。これは最近聞いたジャズ系のなかで一番よかった。

ショーターが好きになったのはずいぶん最近?でもないけどアレグリアっていうアルバムを聴いてから、つまり現在のメンバーになってからだから、生粋のファンとは言えない僕ですが、とにかくこのカルテットは強力です。それまではマイルス黄金期のメンバーとしての認識しかなかったのであくまでマイルスの音楽として聴いておりショーターという存在を強く意識してませんでした。ウェザーリポートもあんまり聴いてなかったし・・・・。

さてこのカルテットによる演奏ですが、非常に即興性の高い内容で、ピアノが示すパターンにショーターが反応してメロディをのせ、それを徐々に変形、発展させると、今度はそのメロディの変化にピアノが反応し、リズムが煽っていく・・・というように、それぞれの動きに反応し合って音を紡いでいくというジャズの本質そのままの演奏が展開されています。その緊張感はアルバムタイトルが示す通りですが、けっこう楽しげなメンバーの声らしきものが入っていたりして、この演奏でその余裕か、って感じです。これだけの自由度の高さにもかかわらず見事な構成力で曲を仕上げていく力量には脱帽。しばらく新作が出てなかったけどこれからコンスタントに発表してくれることを祈ってます。

今月は東京JAZZに出演するようですが、行けないよなあ、金もないし。関西方面にも来てくれないですかね。Withoutanet

2013年3月 2日 (土)

人間失格 / 太宰治

先日KINDLEを買いました。電子書籍には多少抵抗があったし、コンテンツが充実してないのであまり興味がなかったんですが、アマゾンのサイトを見るたび宣伝が目に入り、刷り込まれたようです。とりあえず洋書を取り込んで使うつもりだったんですが、版権の切れた本をボランティアの方が電子化して無料配布している青空文庫というものがあると知り、ためしにダウンロードしたのが「人間失格」です。

誰でも知ってる有名作品であり、著者ですが、僕は今まで太宰の作品をひとつも読んだことがありませんでした。というより日本文学無知に近く、その他の多くの作者も名前しか知らない状態です。志賀直哉とか谷崎とか川端、島崎・・・すべて名前だけ。三島由紀夫も読んでないなあ。でもなかなか面白かったです、「人間失格」。確か最近映画化されてたように思いますが、映像化して面白いかどうかはわかりません。

たまたま譲り受けた手記をそのまま前書き、あとがきをつけて出版したという体裁をとっていて、スタイルとしても面白いし、主人公の告白内容もなかなか現代的で共感できます。まあ黙ってても女性が寄ってくるような美貌の持ち主である主人公のような状況は経験したことがありませんけどね。昔から日本の純文学っていじいじしたイメージがあって敬遠してたんですけど、年をとって自分がいじいじしてきたせいか、抵抗がなくなったようです。
さて、KINDLEですが、なかなか使い勝手がいいです。青空文庫にはまだ読みたい本もリストされてますし、文字もちらつきもなく目が疲れることもない。というより最近老眼のせいでむしろ文庫本の方が読みにくくなってる感じ。これから出る本、すべて電子化してくれないかなあ。場所とらないし。

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