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2013年11月 3日 (日)

絶望 / ナボコフ

光文社の新訳古典シリーズ、ナボコフの第2弾です。この調子でどんどん出してほしいなあ。

実にナボコフらしい小説でした。ほとんどミステリー小説と言ってもよい筋立てなんですが、その中にナボコフらしい仕掛けがいろいろと見当たります。

一人称の小説で、主人公が自分の犯した犯罪を小説として書いているという体裁になっています。書き手本人が自分の記憶が必ずしも事実通りとは限らないと明言しており、書かれてることの確かさ自体が揺らいでるという仕組みで、読み手としてはどこまで信用するべきか迷わされることになってます。しかも読者として読んでいても明らかないくつかの事実でさえ自信過剰の主人公は気づかずに書いていて、ますます主人公の記述は不確かなものとなってしまってます。

そのあたりが非常にナボコフっぽい感じで面白かったです。途中で、僕が予想した結末とはなり違った結末となっており、より満足感を覚えました。僕の予想通りとなってしまってはかなり凡庸な筋立てになってしまうので。

カメラ・オブスクーラよりこちらの方が楽しめましたが、カメラを読んだとき自分でもちょっと読み込みが足りなかったような印象があるので、ちゃんと判断するにはもう一度「読み直す必要があるかもしません。

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