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2015年11月 2日 (月)

青白い炎 /ウラジーミル・ナボコフ

岩波文庫で復活した「青白い炎」を読みました。

この小説は架空のアメリカ人詩人の遺作となった詩に序文、脚注、索引までつけてその全体を一つの小説としたものです。

999行の詩に対して膨大な脚注が着いており、実はこの脚注が中心となって物語が浮かび上がる趣向となっています。

最初どうやって読むのが正しいのか悩みましたが、とりあえず詩を少し読んでは脚注を参照するという読み方で半分ほど読んだけど、どうも話が分断されて読みづらいので、結局頭から順番に読むことにしました。

ナボコフの小説によくあるパターンでこの脚注やら何やらを書いているのが何者かというのがキモなんですけど、大抵の方はたぶん途中でこういうことだろうと気が付くと思います。ただ訳者解説にも書かれていましたが正解を明確には書いてませんので、未だそのあたりのことについて研究者の間で意見の分かれるところがあるようです。一般読者としては勝手に解釈しておけばいいのではないかと思います。

そういうようなわけでけっこう読みずらい小説でした。アイデアは好きなんですけど個人的にはめちゃめちゃ好きという感じではなかったです。筒井康隆さんが書いたらもっと面白くなるんじゃないかと思いました。・・・とはいうもののすべての謎を理解したわけでもないのであまりエラそうには言えないですが。

ついでながらこの前「記憶よ語れ」の新訳版が出てたので買ったら、挟み込みの出版案内に別の人の翻訳で「青白い炎」がまた出ると書いてありました。買うべきかどうか迷ってます。どうせなら今手に入らない作品を出してくれればいいのにと一人で愚痴ってます。

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