最近のトラックバック

« 2016年5月 | トップページ | 2016年8月 »

2016年7月18日 (月)

失われた足跡 / カルペンティエール

岩波文庫から出てたのをかったまま放置してました。最初の数ページで上手く小説世界には入れず挫折してたのですが、この間ふと読む気になって再度チャレンジしたところ最後まで面白く読めました。
仕事にも家庭にも行き詰まりを感じていた商業音楽家があるきっかけで現在では失われた楽器を収集するためにジャングルの奥地への旅 に出るという話。書かれたのは1950年頃のようで西欧文明批判的な内容になっています。しかしそのジャングルの描写が中々すごい。読んでると体がジメジメしてきそうなほど鬱蒼とした森林の描写が続きます。とても人が住める環境とは思えない場所ですが主人公はそこに住む決意をし、文明社会に背を向けます。
しかしその環境が逆に音楽への創作意欲を掻き立て結局一旦元の世界に戻ってしまうというような話です。
カルペンティエールはマジックリアリズムの創始者の一人と言われているそうでその後の南米作家に大きな影響を与えたようです。南米作家は総じて政治的な匂いの強い人が多く、この人も政治的活動に熱心だったようですが今作品自体は政治的に無知であっても特に問題なく読めます。
この間から読む小説が何らかの形で音楽がらみなんですが何でかな。

« 2016年5月 | トップページ | 2016年8月 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ